外側側副靭帯 Ligamentum collaterale radiale

J0314 (右の肘関節:手の回外位に伸ばされ、前方からの図)

J0316 (右の肘関節は直角に曲がり、橈側からの図)
解剖学的構造
外側側副靱帯(橈側側副靱帯)は、肘関節の外側安定性を担う主要な靱帯構造です(Morrey & An, 1983)。
起始と走行:
- 上腕骨外側上顆の前下方から起こり、三角形状の強靱な線維束を形成します(Morrey & An, 1983)。
- 靱帯は前方線維束と後方線維束の2つの機能的成分に分かれています(O'Driscoll et al., 1992)。
付着部位と解剖学的関係:
- 前方線維束:橈骨頭の前面を通過し、橈骨輪状靱帯と強固に癒合します。その後、尺骨の橈骨切痕前縁から鈎状突起下縁に付着します(Regan & Morrey, 1989)。
- 後方線維束:尺骨の橈骨切痕後縁から回外筋稜に向かって走行し、そこに停止します(O'Driscoll et al., 1992)。
- 重要な点として、外側側副靱帯は橈骨本体とは直接的な強固な結合を形成せず、主に橈骨輪状靱帯を介して橈骨頭を安定化させます(Cohen & Hastings, 1997)。
組織学的特徴:
- 靱帯は密性線維性結合組織から構成され、I型コラーゲン線維が主体です。
- 線維束は肘関節の運動軸に対して機能的に配列しています。
生体力学的機能
関節安定性への寄与:
- 外側側副靱帯は肘関節の外反ストレスに対する一次的安定化機構として機能します(Morrey & An, 1983)。
- 肘関節の屈伸運動全体を通じて、あらゆる関節角度において均一な緊張度を維持する等尺性の特性を持ちます(Morrey & An, 1983)。
- 屈曲位および伸展位の両方で、関節の外側で支点として作用し、内側側副靱帯と協調して関節の安定性を保ちます(Regan & Morrey, 1989)。
動的安定化機構: