烏口肩峰靱帯

烏口肩峰靱帯について説明します:

構造と位置: 烏口肩峰靱帯は、肩甲骨烏口突起の水平部から広く起始し、やや上方に収束して肩峰の尖端で肩鎖関節の外側との間に張る比較的強靱な靱帯です。

関節との関係: この靱帯は肩関節を上方から覆いますが、肩甲下筋と棘上筋の腱および肩峰下滑液包が介在するため、関節包とは直接接していません。

主な機能:

運動への影響: この靱帯の存在により、肩関節単独の運動では上肢の外転は水平位(90°)までに制限されます。それ以上の上肢の挙上には胸鎖関節や肩鎖関節の働きが必要となります。

この靱帯は機能的に肩関節と密接な関係があり、肩の動きと安定性に重要な役割を果たしています。

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J0309 (右肩帯と靱帯:外側から少し前方からの図)

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J0310 (右肩関節:前方からの図)

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J0464 (右肩甲骨の筋:前面からの図)