
位置と走行
外側仙尾靱帯は、仙骨尖(仙骨の最下端)の側縁から起始し、第1尾椎の横突起(または遺残横突起)に停止する線維性の靱帯構造です(Gray, 2020; Standring, 2020)。この靱帯は仙骨と尾骨を側方で連結する重要な支持組織であり、左右一対存在します。
組織学的特徴
密性結合組織から構成され、主にコラーゲン線維(特にI型コラーゲン)が規則的に配列しています(Ross & Pawlina, 2020)。靱帯内には少数の線維芽細胞と弾性線維が含まれ、血管分布は比較的乏しいため、損傷時の治癒には時間を要します。
隣接構造との関係
関節安定性の維持
外側仙尾靱帯は仙尾関節(仙骨と尾骨の間の関節)の側方安定性を提供し、過度な側屈や回旋運動を制限します(Maigne et al., 1996)。この靱帯は前仙尾靱帯、後仙尾靱帯とともに仙尾関節の靱帯複合体を形成しています。
荷重伝達
座位姿勢時に体重が仙骨から尾骨へ伝達される際、外側仙尾靱帯は応力分散に寄与し、尾骨の過度な屈曲を防ぎます(Foye, 2017)。特に硬い座面に長時間座る際には、この靱帯への負荷が増大します。
尾骨痛(Coccydynia)との関連