後環椎後頭膜 Membrana atlantooccipitalis posterior

後環椎後頭膜は、頭蓋底と第一頚椎(環椎)を連結する解剖学的に重要な膜性構造です。この膜は、脊柱の安定性と神経血管構造の保護に不可欠な役割を果たしています(Tubbs et al., 2011)。

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J0297 (後頭部、環椎、軸椎とその靱帯:後方からの図)

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J0302 (後頭骨と最初から三番目までの頚椎を含む正中矢状断とそのリング状の組織:左方からの若干図式化された図)

解剖学的特徴

臨床的意義

この構造は、頭部と頚椎の安定性に極めて重要な役割を担っているだけでなく、神経学的および血管的に重要な構造物の保護にも貢献しています(Palomeque-Del-Cerro et al., 2017)。後環椎後頭膜の解剖学的理解は、頚部疾患の診断と治療において臨床医にとって不可欠です。特に、慢性的な頭頚部痛の評価や頭蓋頚椎移行部の外傷・変性疾患の管理において、この膜の状態を適切に評価し、必要に応じて治療介入を行うことが重要です。

参考文献