距骨外側突起 Processus lateralis tali
距骨外側突起は、距骨の外側面に存在する重要な骨性突起で、足関節の解剖学的安定性および機能において重要な役割を果たしています(Sarrafian 1993; Heckman & McKee 2017)。

J0251 (右距骨:下方からの図)

J0252 (右距骨:上方からの図)
解剖学的特徴
位置と形態:
- 距骨体の外側面から外側方に突出する骨性突起(Sarrafian 1993)
- 外果面(腓骨との関節面)の直下に位置する
- ほぼ三角形の形状を呈し、先端はやや尖っている(Netter 2018)
- 前方は距骨頸部に連続し、後方は後距骨突起に連なる
関節面と靭帯付着部:
- 上面は外果面の一部を形成し、腓骨外果との関節に関与する(Standring 2020)
- 下面および外側面には距腓靭帯群(前距腓靭帯、後距腓靭帯)が付着する(Sarrafian 1993)
- 踵腓靭帯の一部も近傍に付着し、足関節外側の安定性に寄与する
機能的役割
- **足関節の安定性:**外側靭帯複合体の付着部として、足関節の外側安定性を維持する(Standring 2020)
- **荷重伝達:**歩行や走行時に距骨から踵骨への荷重伝達において補助的役割を果たす(Heckman & McKee 2017)
- **関節面の形成:**距腿関節および距骨下関節の外側部分を構成する
臨床的意義
距骨外側突起骨折(Lateral process fracture):
- スノーボードやサッカーなどのスポーツ外傷で好発する(Hawkins 1965; Kirkpatrick et al. 2002)