腓骨関節面(脛骨の)Facies articularis fibularis tibiae

J0005 (大人の右側の脛骨の近位半分の背面および側面からの図)
解剖学的特徴
位置と形態:
- 脛骨の外側顆の後下外側面に位置する小さな卵円形の関節面です(Gray, 2020; Standring, 2020)
- 脛骨を後方から観察すると、外側顆が内側顆より強く外側に張り出している部分に明瞭に認められます(Moore et al., 2018)
- 関節面は通常、直径1〜2cm程度の大きさで、やや凹面を呈します(Netter, 2018)
関節の構造:
- 腓骨頭の内側面にある関節面と対応し、脛腓近位関節(proximal tibiofibular joint)を形成します(Drake et al., 2019)
- この関節は平面関節(plane joint)に分類され、わずかな滑り運動が可能です(Moore et al., 2018)
- 関節包は薄く、前後の脛腓靱帯(anterior and posterior tibiofibular ligaments)によって補強されています(Standring, 2020)
用語の解釈:
- 「腓骨関節面」は「腓骨に関する(腓骨と接する)関節面」を意味します
- もし腓骨自体の一部をなす関節面であれば、「Facies articularis fibulae」となります
- ラテン語名「Facies articularis fibularis tibiae」は、この構造が脛骨(tibia)の一部であり、腓骨(fibula)と関節する面であることを明確に示しています
臨床的意義
脛腓近位関節の障害:
- 足関節捻挫の際に、腓骨頭の上方転位や脛腓近位関節の亜脱臼が生じることがあります(Ogden, 1974)
- 腓骨頭骨折や脛骨近位部骨折に伴い、この関節面が損傷されることがあります(Sekiya et al., 2003)