内側縁(上腕骨の)Margo medialis humeri

J0169 (右上腕骨:前方からの図)

J0173 (右上腕骨の下半分:上方から断面図)
解剖学的特徴
位置と走行
- 上腕骨体の内側(尺側)に位置する鋭利な骨縁で、体の正中線に面しています(日本解剖学会編, 1987)
- 上腕骨小結節の下方から始まり、遠位端では内側上顆へと続きます
- 前縁、外側縁とともに上腕骨体の3つの主要な縁の一つを形成します
形態的特徴
- 上腕骨体の中では最も鋭利で明瞭な縁です
- 近位部では比較的丸みを帯びていますが、中央部から遠位部にかけて次第に鋭くなります
- 骨体の横断面では、内側縁が前内側面と後内側面を区分する境界となっています
付着する構造
内側上腕筋間中隔(Septum intermusculare brachii mediale)
- 上腕骨の内側縁から上腕筋膜に向かって伸びる強靭な腱膜性の隔壁です
- 上腕の前区画と後区画を分離し、筋群の機能的な区分けを形成します
- この中隔は筋の起始部としても機能し、特に上腕三頭筋内側頭の一部が付着します
筋の付着
- 上腕筋(Musculus brachialis):内側縁の前面に広く付着します(Mori, 1964)
- 烏口腕筋(Musculus coracobrachialis):内側縁の上部に付着します(Mori, 1964)
- 上腕三頭筋内側頭(Caput mediale musculi tricipitis brachii):内側上腕筋間中隔を介して間接的に関連します