肩甲切痕

肩甲切痕は、肩甲骨の上縁に見られる特徴的な構造です。その主な特徴は以下の通りです:

肩甲切痕の出現頻度に関する研究結果も報告されています:

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J0160 (右の肩甲骨:前方からの図)

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J0161 (右肩甲骨:後方からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

(1)肩甲切痕の形態

肩甲切痕とは、肩甲骨の上縁が薄くなり、カミソリの刃のようになっている状態であり、その上に切れ込みが見られるものを指します。この切痕の大きさや形状は、個体によって異なります。切れ込みが薄い場合や、上部が骨で覆われて孔になっている場合もあります。

生体内では、この切痕の上部は靱帯によって橋渡しされ、孔となっています。この孔を通って肩甲上神経が通過します。肩甲切痕の深さや大きさなど、その形状は多様です。