仙骨尖 Apex ossis sacri

J0294 (仙骨と尾骨の間の靱帯:後ろからの図)
解剖学的特徴
仙骨尖(せんこつせん)は、仙骨の最下端に位置する解剖学的構造で、脊柱の最下部を形成する重要な部位です(Moore et al., 2018; 金子, 2020)。
位置と形態:
- 仙骨の下端、第5仙椎(S5)の椎体によって形成されます(Gray, 2020)
- 上方から下方に向かって徐々に細くなり、円錐状の形状を呈します(金子, 2020)
- 下面は横楕円形を示し、その長軸は横方向に向いています(Moore et al., 2018)
- 前後径よりも左右径がやや大きい特徴があります(金子, 2020)
関節と連結:
- 仙骨尖の下面は、尾骨の底(base of coccyx)と仙尾関節(sacrococcygeal joint)を形成します(Gray, 2020)
- 仙尾関節は繊維軟骨性の結合であり、可動性は極めて限定的です(Moore et al., 2018)
- 仙尾靱帯(前仙尾靱帯、後仙尾靱帯、外側仙尾靱帯)によって補強されています(金子, 2020)
- 加齢とともに仙尾関節は骨性癒合することがあり、特に男性で多く見られます(Postacchini & Massobrio, 1983)
周囲の解剖学的関係:
- 前面(腹側):直腸の後壁に近接し、骨盤内臓器との関係が重要です(Moore et al., 2018)
- 後面(背側):仙骨角(sacral cornu)が左右に突出し、尾骨角と接します(Gray, 2020)
- 仙骨管(sacral canal)は仙骨尖の上方で仙骨裂孔(sacral hiatus)として開口します(金子, 2020)
臨床的意義