頬骨弓
頬骨弓は、顔の側面に位置する重要な骨構造です。主な特徴は以下の通りです:
- 頬骨と頭蓋骨の側頭骨を結ぶ弓状の骨構造です。
- 頬骨の側頭突起と側頭骨の頬骨突起が連結して形成されます。
- ほぼ水平に位置し、後端は外耳孔付近まで伸びています。
- 顔面の最も幅広い部分を構成します。
- 咀嚼筋の一つ、咬筋の起始部となっています。
- 側頭頬骨縫合と呼ばれる縫合線が、前方から後方へ斜めに走っています。
頬骨弓は顔の形態と機能に重要な役割を果たし、咀嚼や表情筋の働きに関与しています。また、解剖学的な指標としても用いられ、頬骨弓点(頬骨弓の最も突出した点)は頭蓋の顔面幅最大長を測定する際の基準点となります。
J0284 (右側の顎関節:外側からの図)
J0355 (頭蓋骨:後頭前頭方向からのX線像)
J0356 (頭蓋骨:右左方向からのX線像)
J0357 (頭蓋骨:右左方向からのX線像、軸線は右の外耳道の少し上から入ります)
J0414 (右側の咀嚼筋、背側からやや内側からの図)