母指球の主要な筋肉構成
- 短母指外転筋は手の舟状骨結節から起始し、母指の外転を担う（正中神経支配）
- 母指対立筋は大多角骨結節から起始し、母指の対立運動を可能にする（正中神経支配）
- 短母指屈筋は浅頭と深頭の2つの部分からなり、母指の基節骨を屈曲させる（浅頭は正中神経、深頭は尺骨神経支配）
- 母指内転筋は横頭と斜頭で構成され、母指の内転を担う（尺骨神経の深枝支配）
神経支配と脊髄節
- 主な脊髄節支配はC6、C7領域が中心である
- 母指内転筋のみTh1の支配も受ける
解剖学的変異
- 各筋において欠如や癒合などの変異が稀に観察される
- 母指内転筋の斜頭と横頭の間には個体差による間隙の広さの違いがみられる
1. 短母指外転筋 M. abductor pollicis brevis
2. 母指対立筋 M. opponens pollicis（Daumengegensteller）
3. 短母指屈筋 M. flexor pollicis brevis
4. 母指内転筋 M. adductor pollicis