嗅索後端部の高さAに対応する前頭断面
嗅索後端部の高さDに対応する前頭断面について、以下の主要な特徴が観察されます:
- 大脳縦裂によって左右の大脳半球が分けられています。
- 大脳皮質(灰白質)と髄質(白質)が区別されます。
- 脳梁が左右の半球を結んでおり、その上に帯状回が見られます。
- 外側溝が深く入り込んでおり、その背側に前頭葉(上前頭回、中前頭回、下前頭回)が位置しています。
- 外側溝の腹側には側頭葉があり、上側頭回、中側頭回、下側頭回が観察されます。
- 外側溝の深部には大脳外側窩(シルヴィウス窩)があり、その内面に島が位置しています。
- 線条体が半球の深部にあり、内包によって尾状核と被殻に分けられています。
- 側脳室の前角が見え、その外側壁は尾状核、内側壁は透明中隔によって形成されています。
- 被殻の外側に前障があり、外包と最外包によって周囲の構造と隔てられています。
この断面は、大脳の前方部分を通過しており、前頭葉と側頭葉の構造、基底核、側脳室などの重要な構造が同時に観察できる位置にあります。