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片山正輝
目次(III. 脈管系)

A12_0266(上行咽頭動脈)Ascending pharyngeal artery
基本特徴
- 外頚動脈起始部から分岐する細長い動脈で、咽頭側壁を上行して頭蓋底に達する
- 外頚動脈の後方から分岐し、咽頭側壁に沿って上行する
- 茎突舌骨筋の内側を走行し、軟口蓋後頭窩へ分布する
主要な枝と機能
- 咽頭枝:中・下咽頭収縮筋、上咽頭収縮筋、耳管、および口蓋扁桃への血液供給を行う
- 後頭硬膜動脈:頚静脈孔を経由して脳硬膜に分布する
- 下鼓室動脈:鼓室小管を通過し、中耳の岬角で分枝する
- 咽頭壁後面、上頚神経節、頚静脈孔、舌下神経管、前頭直筋、および頭長筋に分枝を送る
- 口蓋帆挙筋の起始部近傍で咽頭壁を貫通し、耳管下面と咽頭壁内面に分布する
- 上行口蓋動脈と吻合を形成し、上行口蓋動脈の発達が不良な場合には、その終枝が代償的に分布する
吻合と変異
- 上行口蓋動脈および翼突管動脈の枝と吻合を形成する
- 本動脈の起始には変異がみられ、後頭動脈や内頚動脈からの分岐、また重複して存在することがある
- 起始部の最も一般的なパターンは外頚動脈からの直接分岐(57.4%)であり、次いで後頭動脈との共同幹(33.1%)である
- 稀な変異として、内頚動脈からの分岐(5.4%)や内頚動脈・外頚動脈分岐部からの分岐(3.3%)がある

J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)

J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)

J0565 (右側の内頚動脈と鼓室)

J0570 (脳を取り除いた後の頭蓋内の大きな脳動脈の位置:左側からの右頭蓋の図)