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目次(III. 脈管系) 、脈管系の図譜

基本構造
- 腕の静脈は浅層と深層に分かれており、両層に弁が存在するが、特に深層に多く分布している
- 浅層と深層の静脈は相互に連結しており、深層の血流負荷を浅層へ分散できる構造となっている
深層静脈の特徴
- 深層静脈は動脈の両側に沿って走行し、横走する吻合によって互いに連結している
- 関節付近では深層と浅層の静脈の連結が特によく発達しており、これにより上肢の運動時でも血流が維持される
手の静脈の特徴
- 手背には豊富な静脈が存在するが、手掌では細く痕跡的である
- 手背静脈は複数の縦走静脈が集まり、最終的に橈側皮静脈(V. cephalica)と尺側皮静脈(V. basilica)を形成する
前腕と上腕の主要静脈
- 前腕には橈側皮静脈、尺側皮静脈、肘正中皮静脈の3本の主要静脈が走行する
- 尺側皮静脈は上肢の皮下静脈の中で最も太く、上腕の中央付近で深層に入り上腕静脈と合流する
腕の静脈は浅層と深層に区別される。両層とも多数の弁を持つが、特に深層の静脈に多く見られる。細い静脈がより太い静脈に開口する箇所には、必ず弁が存在する。
両層の静脈は複数の場所で相互に連結しており、深層の血流負荷を浅層に分散させる構造となっている。一方で、浅層の静脈が途中で深層に合流することもある。
A. 腕と手の深層の静脈 Die tiefen Venen des Arms und der Hand
B. 腕と手の皮静脈 Hautvenen des Arms und der Hand