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目次(VI. 感覚器)
視細胞層の基本構造
- 視細胞の核は外顆粒層を形成し、その外方部は棒状体および錐状体となって外境界膜により区分されている
杆状体視細胞(光の細胞)
- 杆状体視細胞は杆状体、杆状体線維、杆状体粒から構成され、長さ約60µm、太さ2µmの円柱形をしている
- 外節には視紅が付着し、多数の小円板が積み重なって構成されている
- 杆状体線維は外網状層へと接続し、その経路中で杆状体粒により中断される
錐状体視細胞(色の細胞)
- 錐状体視細胞は錐状体、錐状体線維、錐状体粒から構成され、その外節は杆状体より短く、視紅を持たない
- 黄斑付近では錐状体が密集しており、黄斑部では錐状体のみが存在する
- ヒトの網膜には約336万個の錐状体と約7,500万個の杆状体が存在する
- 外顆粒層は錐状体粒と杆状体粒により構成され、その厚さは50~60µmである
図630(ヒトの網膜視部の横断面)
図631(ヒトの中心窩を通る断面図)
図635(杆状体視細胞と錐状体視細胞)
視細胞の核は集まって外顆粒層を形成する。同じ視細胞の核のない外方部は棒状および円錐状となり、外顆粒層との間を外境界膜によって分けられた核のない1帯を形成している。
α) 杆状体視細胞 Stäbchen-Sehzellen, Lichtzellen(光の細胞)
β) 錐状体視細胞Zapfen-Sehzellen, Farbenzellen(色の細胞)