図の概要
- 右側の顔面神経管を全長にわたって露出させるため、側頭骨の乳突部と錐体部の外側部分を垂直に切断・除去した解剖図である。
主要な神経構造
- 顔面神経、膝神経節、浅錐体神経(小枝/大枝)を含む主要な神経経路を示している。
- 鼓索神経や後耳介神経など、顔面神経から分岐する重要な枝を詳細に描写している。
関連する筋肉と神経支配
- 茎突舌骨筋、茎突舌筋、茎突咽頭筋など、茎突突起由来の筋群を明確に表示している。
- これらの筋への神経枝(二腹筋枝、茎突舌骨筋枝、茎突咽頭筋枝)の走行を詳細に明示している。
重要な神経節
- 半月神経節(三叉神経節)と翼口蓋神経節の解剖学的位置関係を明確に示している。

図520(顔面神経の骨管内走行とその結合関係を外側から剖出した図)
[図520] 顔面神経の骨管内走行とその結合関係を外側から剖出した図:右側(Hirschfeld および Leveilléによる)(9/10)
側頭骨の乳突部と錐体部の外側部分をほぼ垂直に切断・除去し、顔面神経管を全長にわたって開放している。また、鼓室輪と鼓膜の一部、および翼突管の内側壁も残存させている。
図の各構造物を以下のように詳細に説明します:
神経と神経節:
- Ganglion geniculi (膝神経節)
- N. petrosus superficialis minor/major (浅錐体神経小枝/大枝)
- N. facialis (顔面神経)