https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
(図208(左肺の内側面：肺間膜は切断されている)、図209(右肺の内側面)、図210(肺根：前方から剖出したもの)、211(上下の気管支樹およびリンパ節)、図212(肺根：後方から剖出したもの)、213(呼吸細気管支から肺胞管への移行部の模型図)、214(ネコの肺胞壁における呼吸上皮と毛細血管の模型図))
各側の肺根は気管支、太い血管（肺動脈の左枝と右枝、左右の肺静脈、気管支動脈および静脈）、リンパ管、リンパ節、神経から構成されている。これらの構造は結合組織によってまとめられ、肺門から肺内に入っている。
**局所解剖：**右の肺根は上大静脈の後方、右心房の一部の後方に位置し、右縦胸静脈の終末部の下方にある。一方、左の肺根は下行する胸大動脈の前方で、大動脈弓の下を左に進んでいる。横隔神経は左右とも肺根の前方を下方に進み、迷走神経は肺根の後方を下行している（図223(胸腔の内臓の位置 I)、図224(胸腔の内臓の位置II)）。肺の横断面では、気管支は気管支動静脈およびリンパ管とともに肺に出入りする太い血管の後方にある。肺動脈は気管支と肺静脈の間に位置し、肺静脈が最も前方にある。
前額断では左右で構造が異なる。右側では気管支が最も上にあり、その下に肺動脈がある。対照的に、左側では肺動脈が上にある。左右とも肺静脈は最下部に位置している。