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縦隔神経叢
胸大動脈神経叢
腹腔神経叢(内臓神経叢/太陽神経叢)
[図570] 胸部の自律神経系(Braeucker 1927)。
大部分の血管と胸管を除去してある。
[図571] 成人の腹腔神経叢(3/5倍)
(A. Hirt著、Z. Anat. u. Entwgesch.、第73巻、1924年より)
1. 縦隔神経叢 Plexus mediastinalis (Braeucker 1927)
この神経叢は交感神経幹、大内臓神経、交通枝、および肋間神経から出る多数の縦隔枝によって形成される(図570(胸部の自律神経系))。後縦隔(Pars dorsalis mediastini)にある諸器官に分布する枝を出し、これらの器官には食道(食道枝Rami oesophagici による)と壁側胸膜の縦隔部が含まれる。
2. 胸大動脈神経叢 Plexus aorticus thoracicus
この神経叢は、心臓神経叢からの枝が下行大動脈まで達している範囲では、その続きをなす。これに胸神経節から(一部は大内臓神経からも)出て大動脈へ達する多数の小枝が加わって形成される。胸大動脈神経叢はその神経束が比較的疎な構造で、横隔膜の大動脈裂孔を経て腹腔に入り、ここで腹腔神経叢と連結する。
3. 腹腔神経叢 Plexus coeliacus (内臓神経叢 あるいは 太陽神経叢, 腹部の脳)