鼓室からいくつかの細い静脈が錐体鱗裂を通って上錐体静脈洞に流入する。また、迷路の前庭から1本の細い静脈が前庭小管を経由して同じく上錐体静脈洞に入り、もう1本は半規管から来て弓状下裂または弓状下窩を通って上錐体静脈洞に達する。蝸牛からの静脈は、蝸牛小管の外口、特に内耳道を通って下錐体静脈洞へ導かれる。これらの静脈のうち、最後に挙げたものは3〜4本あり、迷路静脈Vv. labyrinthiと呼ばれる。