https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html

目次（I.骨格系）

軟骨から骨への変化

• 特定の条件下および場所において、軟骨細胞は骨細胞へと変化する現象が起こる
• くる病における骨幹部の骨化過程で、この現象が確認されている（Kölliker）

観察された事例

• シカ類の成長中の角（Lieberkühn, Kölliker）
• ウシの鎖骨と角の骨化（Gegenbaur）
• ヒツジと家兎の胎児の下顎骨、および特定の管状骨において確認されている

特定の条件下で、しかも定まった場所では、軟骨細胞から骨細胞への変化（Umwandlung）も起こる。Köllikerによれば、くる病の際の骨幹部の骨化でこの現象が見られるという。そこでは軟骨細胞と軟骨小嚢が、骨化に際して植物細胞が木質化する場合と同様の挙動を示す。

このような現象は、さらにシカ類の成長中の角（Lieberkühn, Kölliker）、ウシの鎖骨と角の骨化（Gegenbaur）、ヒツジおよび家兎の胎児の下顎骨、そしていくつかの管状骨の特定部分でも観察されている。