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目次(VI. 感覚器)

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基本構造

小耳介筋の種類

主要な筋の特徴

神経支配

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図673(左耳介の内側(前)面の筋)

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図674(左耳介の外側(後)面の筋)

耳介には多数の筋があり、大耳介筋と小耳介筋の2種類に分類される。大耳介筋は耳介の付近から起始し、小耳介筋は耳介そのものから起始する。

大耳介筋は筋学のところで述べた(e) 外耳の筋 Muskeln des äußeren Ohres)。

小耳介筋にはおよび小耳輪筋M. helicis major, minor、耳珠筋M. tragicus、対珠筋M. antitragicus、耳介横筋M. transversus auriculae、耳介斜筋M. obliquus auriculaeがある。さらに、存在が不定な筋として耳輪切痕筋M. incisurae helicis、耳介錐体筋M. pyramidalis auriculae、茎突耳介筋M. styloauriculalisがある(図673(左耳介の内側(前)面の筋)図674(左耳介の外側(後)面の筋) )。

a)大耳輪筋は耳輪棘から起始し、耳輪の前縁に沿って上行した後、弓状に方向を転じて外(後)面の三角窩隆起に付着する。

b)小耳輪筋は耳輪脚上に位置し、大耳輪筋の起始する高さにあって、一部は軟骨の自由縁に、一部は皮膚に終止する。大小の両耳輪筋は同一の筋原基が2つに分かれたものである。

c)耳介斜筋は平たく短い1群の筋束からなり、その発達度には個体差があるものの、概して貧弱である。三角窩隆起と甲介隆起の間に張っている。この筋は耳介横筋の一部が分離したものと考えられ、時に耳介横筋と融合していることもある。