https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
前立腺には30〜50個の分枝胞状管状腺があり、これが前立腺という器官の大部分を占めている。これらの腺は尿道の前立腺部に、前立腺管(Ductuli prostatici)と呼ばれる多数の細い導管を通じて開口し、漿液性の前立腺液(Prostatasaft)を分泌している。
腺細胞は丈の低い円柱細胞で(図321(前立腺の腺体))、胃の円柱細胞に類似しており、腺腔に向かって開放している。比較的太い導管は、尿道の前立腺部と同様に重層上皮で覆われている。
高齢者では、腺の終末部に前立腺小体(Prostatakörperchen)が見られることがある。これは固く、球形で、褐色を帯びており、大きさは1mmに達することもある。層状構造を示し、石灰化すると前立腺石(Prostastastein)となる。