RK456(下腿骨の結合)、457(下腿骨と足骨の前額断:断面を前方からの図)
RK458(足関節:後方からの図)、459(足関節:内側からの図)
この結合を形成する骨は脛骨と腓骨である。
関節面は脛骨の腓骨切痕Incisura fibularisと、これに接する腓骨の面である。脛骨側は骨膜のみで覆われており、腓骨側は通常凸面だが、時に凹面を呈することもある。腓骨側の骨膜には豊富な脂肪組織が含まれている。軟骨は両面の下端部に、細い線状の形で稀に存在するのみである。
明確な関節腔は存在しない。ただし、両骨の下端間に距腿関節の関節腔から約1cmの小さな空隙が入り込んでおり、そこに脂肪を含む滑膜ヒダがある。
特殊構造として、骨間膜の延長と言える骨間靱帯が1つあり、さらに前方に太い靱帯が1つ、後方にはより強力な靱帯が1つ存在する。具体的には:
前脛腓靱帯Lig. tibiofibulare anteriusは、両骨の下部前面を斜め下方へ、脛骨から腓骨へ走る1本の扁平な線維束である。
後脛腓靱帯Lig. tibiofibulare posteriusは、同様に両骨の後面を走行する。
この靱帯は2つの部分から構成され、上部がより幅広く、その下方にさらに細長い線維束がほぼ水平に走っている。
この遠位脛腓結合における運動は完全に受動的である。つまり、足を強く屈曲すると両骨が離れ、伸展すると再び近づくという動きを示す。
[図456] 右の下腿骨の結合(4/7)
[図457] 右の下腿骨と足骨の前額断:断面を前方から見る。