https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
内肋間筋の背方部分は、通常、肋間隙の範囲を超えて隣接する肋骨の内面に付着している。これにより、隣接する肋間隙の内肋間筋と連結することになる。
その結果、連続的な筋層が形成され、胸郭の背方部では比較的よく発達した被覆層となっていることが多い。この筋層を肋下筋 Musculi subcostalesと呼ぶ。
肋下筋は完全に欠如していることもあれば、多くの場合、互いに結合して1つの長い筋条となり、第3肋骨から第12肋骨にまで及ぶこともある。
**神経支配:**肋間神経
**脊髄節との関係:**Th.1~XI
肋間筋群の作用は長年研究されてきたが、その解釈は様々である。この論争はGalenusにまで遡り、1700年以上も続いている。R. Fickによれば、肋間筋群の作用は次の通りである。静かな呼吸時、吸気は外肋間筋と肋軟骨間の筋によって起こり、呼気は内肋間筋によって起こる。呼気は胸郭の弾性"Elastizität des Brustkorbes"によるものではない。(肺を除いた)胸郭の平衡位は吸気の状態であり、呼気の状態ではない(Arch, Anat. Phys. 1897およびHandbuch, 3, Bd., 187頁)。しかし私(Kopsch)は、内外両肋間筋がおそらく常に協調して働き、吸気時にも呼気時にも作用すると考えている。
これらの筋には更にもう1つの重要な役割がある。両筋はその緊張により、吸気時に肋間の軟部組織が陥入せず、呼気時に膨出しないようにしている。もしこれらの筋がなければ、呼気時に肋骨間に嚢が形成され、肺の一部がそこに入り込んで挟まれる可能性がある。
**変異:**内外肋間筋のいずれかが欠如することがある。これらの筋は筋肉質が多い場合もあれば、腱組織が多い場合もある。Le Doubleはほぼ全体が腱性の肋間筋を観察している。しばしば最下部の内肋間筋が内腹斜筋と、最下部の外肋間筋が外腹斜筋と連続していることがある。