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筋と腱の結合における主要な問題
筋原線維と腱原線維の結合様式
腱と骨格の結合
筋と腱との結合を考える際、二つの重要な問題がある。一つは個々の筋線維が腱線維とどのように結合するかという点、もう一つは内筋周膜が腱とどのような関係にあるかという点である。
ToldtがRK471(筋線維と内筋周膜の腱線維との結合部位)、472(筋原線維と腱原線維の直接的連続部位) で示しているように、内筋周膜の線維は直接腱束へと移行している。
筋原線維と腱原線維が直接連続しているのか(Fick、Golgi、Kölliker)、あるいは腱原線維が接合質を介して筋線維—より厳密には筋鞘の管の丸くなった端—に接続しているのか(Ranvier、W. Krause、Toldt)という問題は、O. Schultzeによって優れた標本を用いて解決された。O. Schultzeによれば、筋原線維と腱原線維は直接連結している(RK471(筋線維と内筋周膜の腱線維との結合部位)、472(筋原線維と腱原線維の直接的連続部位) )。筋原線維から膠原原線維への移行は、後者が筋鞘を貫いて筋線維(つまり筋鞘の管)の内部に入った箇所で行われる。
この説はBaldwin、Herwerden、Péterfi、Häggoquistにより反論されているが、Sobotta、Studnicka、Quast、Grothによって支持されている。
Studnickaの研究(Z. f. Zellforsch., 26. Bd., 1937)は、この問題に関する文献を引用し、様々な見解を概括的に述べている。
腱と骨格各部との結合は、骨膜および軟骨膜を介して、あるいは直接的に行われる。直接結合の場合、その境界に軟骨細胞が見られることがあり、さらに腱の境界部に石灰塩が含まれることもある。
[図471] 筋線維と内筋周膜の腱線維との結合部位:a:筋線維、b:腱線維。倍率100倍(Toldtによる)。
[図472] 筋原線維と腱原線維の直接的連続部位:ヒトの内肋間筋の一部(O. Schultzeによる)