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片山正輝

目次（V. 神経系）

上行性伝導路

• 後脊髄小脳路は背核（クラーク柱）の細胞から始まり、側索の周辺部を経由して小脳虫部へ至る。この経路は第2または第3腰髄から始まり、上行するにつれて太さを増していく
• 前脊髄小脳路（ゴワース束）は前柱および灰白質の中間部の索細胞から始まり、側索周辺部を通って小脳虫部に至る
• 脊髄視床路は後柱の細胞から始まり、対側の側索を経由して視床へ至り、痛覚と温度覚を伝達する
• 脊髄視蓋路は脊髄視床路と並走し、四丘体において終止する

双方向性および下行性伝導路

• 三稜束は第3頚髄より上方のオリーブ核へ至り、脊髄オリーブ路およびオリーブ脊髄路の両方向の線維を含んでいる
• 後索下行路は頚髄上部から始まり、脊髄円錐の灰白質で終止する。この経路は上肢からの知覚性線維の下行枝であると考えられている

1. 後脊髄小脳路 Tractus spinocerebellaris dorsalis, Flechsig、背側脊髄小脳路 dorsale Seitenstrang-Kleinhirn-Bahn

2. 前脊髄小脳路 Tractus spinocerebellaris ventralis、ゴワース束 Gowerssches Bündel

3a. 脊髄視床路 Tractus spinothalamicus, Edinger

3b. 脊髄視蓋路 Tractus spinotectalis

4. 三稜束 Dreikantenbahn, Helweg

5. 後索下行路 Tractus descendens dorsalis＝後索の卵円部 ovales Hinterstrangfeld, Flechsig