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(図267(男性の膀胱の内面(強度収縮時)と尿道)、図319(精丘を通る横断図))
前立腺小室は前立腺の実質中に入り込む正中線上の袋状構造で、長さは8〜10mm、開口部の幅は1〜2mmである。その底部は行き止まりで、幅が4〜6mmに達することがある。しかし、大きさと形は個体差が著しく、欠如や開口部閉鎖の例も見られる。
前立腺小室は上部と下部の2部分に区別されることが多いが、前立腺との明確な境界壁は存在しない。小室壁は粘膜と平滑筋線維で構成され、後者には豊富な血液腔が含まれる。粘膜には収縮ヒダ(Kontraktionsfalten)と構造ヒダ(Strukturfalten)の2種類がある。構造ヒダは様々な長さの整った隆起で、通常副小ヒダ(Nebenleistchen)を伴う。上皮は円柱細胞と補充細胞からなる。粘膜には単一または複合管状腺も存在する。
発生学的に見ると、この器官は女性の腟と相同であり、重要な意義を持つ。