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目次(II. 筋系)

筋系の図譜

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基本構造と特徴

微細構造

被膜構造

Sehnenと腱膜Aponeurosenは、白色で青みや黄みを帯びた真珠貝のような光沢を持つ線維性器官である。その特徴は、線維束が平行に走り、しっかりと纏まっていること、弾性線維が乏しいこと、そしてわずかにしか伸展しないことである。この最後の特性は、筋線維とは対照的である。

腱および腱膜は組織学的に、強靱結合組織、特有な腱細胞または翼細胞(RK067(巻酪線維)、068(膠原原線維)、069(腱細胞の立体図)、070(腱細胞の列) )、神経、わずかな血管、そして様々な部分をまとめる役割を果たす少量の疎性結合組織から構成されている。これらの成分は以下のように結合して器官を形成する(Keller, Morph. Jhrb. 91, 1951)。

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RK067(巻酪線維)、068(膠原原線維)、069(腱細胞の立体図)、070(腱細胞の列)

均一かつらせん状に走る多数の膠原原線維が、原線維間物質により一次腱束Primdirbtindelにまとめられる。この一次腱束の間に腱細胞(Ranvierの翼細胞Flügelzellen)が並んでおり、その翼は隣接する線維束に密着し、それを包み、また互いの間を分けている(RK067(巻酪線維)、068(膠原原線維)、069(腱細胞の立体図)、070(腱細胞の列) )。横断面では、腱細胞はその翼の数に応じて3個または4個の放射状の突起を出し、星状に見える(RK470(ヒトの手の深指屈筋の腱) )。

一次腱束が集まって二次腱束となり、これがさらに高次の束にまとまって、最終的に腱全体が形成される。腱の表面には筋と同様に結合組織性の被膜、すなわち腱周膜Peritenoniumがある(RK470(ヒトの手の深指屈筋の腱) )。線維束を分ける結合組織は腱内膜Endotenoniumと呼ばれる。

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[図470] ヒトの手の深指屈筋の腱、横断面