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解剖学的特徴
神経支配
機能と作用
図662(左眼窩の眼瞼板、上眼瞼挙筋腱、上下斜筋を前方から剖出した図)
下[眼球]斜筋は上顎骨の眼窩面から起始する。具体的には、後涙嚢稜の下端外側の眼窩口縁から起始する。筋腹は眼窩底と下直筋との間を弓状に外側上方へ走行して眼球の外側に達し、その扁平な腱は赤道より後方の強膜に付着する。
**眼筋の神経:**動眼神経はほとんどの眼筋を支配し、外転神経は外側直筋を、滑車神経は上斜筋をそれぞれ支配している。
**眼筋の作用:**内側直筋と外側直筋はそれぞれ眼球を内側・外側へ回転させる。上直筋は上方かつやや内側へ、下直筋は下方かつやや内側へ回転させる。上斜筋は角膜を外側下方へ、下斜筋は角膜を外側上方へ向けるように眼球を回転させる。
眼球の基本的な回転において、水平方向の回転は内側直筋と外側直筋が担う。垂直方向では、上方への回転には上直筋と下斜筋が、下方への回転には下直筋と上斜筋が協調する。斜め方向への回転には3つの筋が協調する―内側上方への回転には内側直筋・上直筋・下斜筋が、内側下方へは内側直筋・下直筋・上斜筋が、外側上方へは外側直筋・上直筋・下斜筋が、外側下方へは外側直筋・下直筋・上斜筋が作用する。