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図433(**脳,前額断面IV:**後交連の直前で切断し、後方の切断面を前方からの図)
この組織は二等辺三角形の形状を呈し、その尖端は前方の脳弓柱に達し、底部は後方の脳梁膨大部に位置する。背腹の二部分から構成され、これらはクモ膜下組織によって結合している。側方では背側部が折れ曲がり腹側部へと続く。この折れ曲がる縁には、終脳の側脳室内に突出する側脳室脈絡叢(Plexus chorioideus partis lateralis ventriculi telencephali)が存在し、明確に識別できる。この脈絡叢は側脳室内で室間孔から下角の前端まで伸展する。側副三角部では、この脈絡叢が脈絡糸球(Glomus chorioideum)という比較的大きな塊を形成する。左右半球の側脳室脈絡叢は前方で腹側に湾曲し、左右の室間孔間の狭小部に入り込み、ここで両側が連結する。さらに、ここから後方に向かって左右一対の狭幅な第三脳室脈絡叢(Plexus chorioidei ventriculi tertii)が並行して伸びる。これらの関係は図432(脳、前額断面III:中間質を通る切断面) 、図433(**脳,前額断面IV:**後交連の直前で切断し、後方の切断面を前方からの図) 、図450(第三脳室脈絡組織とその周囲を通る横断面)で明確に示されている。