https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
小脳半球の上面は、1つの深い溝によって四角形の部分と半月形の部分に分けられる。四角形の部分を四角小葉(Lobulus quadrangularis)(図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面) )と呼び、これはさらに上記の深い溝にほぼ平行な小さい溝によって、前部(Pars anterior)と後部(Pars posterior)に分けられる。四角小葉の前方、結合腕のすぐ上方には中心小葉翼(Ala lobuli centralis)がある(図427(小脳:前下方からの視点) )。
四角小葉の後方には上半月小葉(Lobulus semilunaris superior)が続く(図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面) )。これに隣接する下半月小葉(Lobulus semilunaris inferior)(図426(小脳:下面からの視点) )は主に小脳の下面に位置する。上下の半月小葉の境界には小脳水平溝(Sulcus horizontalis cerebelli)という長く深い溝がある(図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面) )。この溝は両半月小葉の範囲を超えて橋腕にまで延び、さらに腹方の正中線にまで達することもある。他の大きな溝はすべてこの小脳水平溝に合流している。
小脳半球の下面には、しばしば2つの部分からなる二腹小葉(Lobulus biventer)(図426(小脳:下面からの視点) )と、馬蹄形に並んだ小脳回の群からなる小脳扁桃(Tonsilla cerebelli)が続く。二腹小葉と小脳扁桃の前方、下葉の前部には片葉(Flocculus)がある。これは橋腕の下面に接し、内側は白い髄質の片葉柄(Pedunculus flocculi)につながる。片葉柄の内側は1枚の薄い板、すなわち後髄帆(Velum medullare posterius)に続き(図427(小脳:前下方からの視点) )、後髄帆自体が下虫の小節とつながっている。
片葉の外側、二腹小葉と四角小葉の間の角に位置する橋腕上には、しばしば他の小脳回の特別な小さな群がある。これを副片葉(Flocculus secundarius)と呼ぶ。