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図398(孵化9日目のニワトリ胚の胸髄における前根細胞と後根細胞)
図399(脊髄神経節の構成およびその細胞の模型図:脊髄および交感神経幹との結合関係を示す)
前根細胞は前根の線維を出す運動性の細胞である。頚部と腰部の膨大では前柱内で前内側、前外側、後外側の細胞群を形成するが、上部頚髄および胸髄ではこのような細胞群に分かれていない。前根細胞は細胞体の大きさと樹状突起の豊富な分枝で際立っている。多くの樹状突起の枝分かれが白質内および前交連内にまで達している。神経突起は細胞体または樹状突起の幹から始まり、前索を通過して前根に入り、末梢の運動性神経線維の軸索となる。多くの場合、神経突起はその起始の近くで細い側枝を出している。
(交感神経性の)側柱Seitensäuleの細胞も前根細胞の一部である。その神経突起は交感神経幹の神経節に達する(図399(脊髄神経節の構成およびその細胞の模型図:脊髄および交感神経幹との結合関係を示す))。