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神経線維と筋線維の数的比率
神経支配の特徴と研究報告
オスミウム酸染色法とDavenport渡銀法によれば、神経線維と筋線維の数的関係は以下の通りである(大島哲郎:解剖学雑誌、9巻、114、1936): ・眼筋 1:5.5 ・喉頭筋 1:28 ・四肢筋 1:40 ・横隔膜 1:84
運動神経線維は末梢を走る過程で幾重にも分岐する。そのため、1本の神経線維が多数の筋線維を支配している。この支配比率は筋によって異なる。Borsによれば、人の眼筋では1本の神経線維が約5〜6本の筋線維を支配するという。一方、Wohlfartはこの数を10本としている。また、Borsは半腱様筋では約50本の筋線維が1本の神経線維に対応すると報告している。さらに、Wohlfartによれば、四肢の筋では200〜300本の筋線維が1本の神経線維により支配されるという。
参考文献: Bors, E., Anat. Anz., 60. Bd., 1925/26. Wohlfart, G., Z. mikr.-anat. Forsch, 37. Bd. 1935.