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片山正輝

目次(I.骨格系)

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基本構造

結合と関係

特徴的構造

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RK226(鼻中隔)

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RK239(**鼻骨:**外方からの図)、240(**鼻骨:**内方からの図 ****)、241(**鋤骨:**上方からの図)、242(**鋤骨:**左側面図)、243(**左の涙骨:**外方からの図)

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RK244(左上顎骨:外側面観)、245(左上顎骨:鼻腔面観)

鋤骨は不対性で、薄い不等辺四角形の骨板である。左右の鼻腔の間に垂直に位置し、この垂直部分は正中面にあるが、しばしば一方に湾曲している。上方には中央の溝があり、これによって左右それぞれ1枚の鋤骨翼Alae vomerisに分かれている。

この中央の溝には蝶形骨吻Rostrum sphenoideumがはまり込む。鋤骨翼は蝶形骨体の下面を広く包み、前方は蝶形骨甲介に、側方は蝶形骨の翼状突起基部の鞘状突起に達している。また、口蓋骨の蝶形骨突起とも結合する。鋤骨の前縁は、上方で篩骨の正中板と、下方で鼻中隔軟骨と結合している。下縁は鈍い刃状となって上顎骨および口蓋骨の鼻稜Crista nasalisに接着する。後縁は薄く平滑な自由縁となり、左右の鼻腔の後方開口部である後鼻孔Choanaeの仕切りを形成する。鋤骨の両側面には、鼻口蓋神経N. nasopalatinusの経路となる溝が後上方から前下方へ斜めに走っている。