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基本構造
肋骨との関節
突起と椎孔
RK179(第7胸椎:左側面図)、180(第7胸椎:上面図)、181(第7頚椎(隆椎):上面図)、182(第7頚椎:上面図)
RK206(第12胸椎と各腰椎:左側面図)、207(胸部脊柱:左側面図)
胸椎の体は前方が後方よりも低く、上下面は円みを帯びた三角形またはハート形をしている。
椎体は第1から第12胸椎へと徐々に高さを増す(RK206(第12胸椎と各腰椎:左側面図)、207(胸部脊柱:左側面図))。矢状径も下方に向かうほど大きくなり、中位の胸椎では横径とほぼ同じ長さとなる。第1および第2胸椎体では、特徴的に矢状径よりも横径が大きい。下位の胸椎の体は幅を増し、腰椎の体の特徴である横長の卵円形へと移行する。
椎体の外側面、椎弓基部の脇には平らな関節窩があり、この部分は椎体からやや隆起している。これは肋骨小頭との接合部で、肋骨窩Foveae costales, Rippenpfannenと呼ばれる。
多くの椎体では、左右各側に上下2つずつの半肋骨窩(上縁に1つ、下縁に1つ)があり、それぞれ上および下肋骨窩Fovea costalis cranialis, caudalisと呼ばれる。隣接する2つの脊椎の半肋骨窩が合わさり、椎間円板とともに肋骨小頭を受け入れる構造を形成する。
ただし、一部の脊椎には特異な構造がある。第1胸椎には上縁に完全な肋骨窩が1つ、下縁に半肋骨窩が1つある。第1肋骨が上方にずれて第7頚椎と第1胸椎の間に位置する場合、第1胸椎体の上縁と第7頚椎体の下縁にそれぞれ半肋骨窩が1つずつ形成される。また、第11および第12肋骨の小頭は対応する椎体の中央寄りに位置するため、第11および第12胸椎にはそれぞれ完全な肋骨窩が1つある。その結果、第10胸椎は上縁に半肋骨窩を1つのみ持つ。