https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
最も上部にある第1枝（眼神経）は知覚性の線維を持ち、眼球・諸眼筋・涙腺に分布する。また、鼻粘膜の一部および眼瞼裂から頭頂までの頭皮にも分布する。
第2枝（上顎神経）も同じく知覚性であり、主に眼瞼裂と口裂の間の顔面、上顎の歯、口蓋、鼻腔、および上顎洞に広がる。
第3枝（下顎神経）は下方に向かって知覚性の枝を舌、下顎の歯、および皮膚に送り、上方に向かっては側頭部の皮膚と外耳に線維を送る。さらに、運動性の線維を咀嚼筋、顎舌骨筋、および顎二腹筋の前腹に与える。
なお、これらの枝はそれぞれ1本の硬膜枝を分岐し、頭蓋腔の壁における三叉神経の支配領域に分布する。
[図519] 頭部と頚部における皮神経の分布領域（Corning, Topogr. Anat. より引用）
黄色の部分は三叉神経を示す（第1枝の範囲は点線、第2枝は無地、第3枝は斜線で表示）。無色の部分は頚神経。L. 涙腺神経、Z. f. 頬骨顔面神経、F. 顔面神経