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目次(I.骨格系)

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基本構造と変異

変異の相関性と傾向

発生学的考察

成人の脊柱は通常32~35個の脊椎からなるが、極端な場合にはさらに1~2個多いこともある。

環椎は、病的現象ではなく先天的に後頭骨と融合して頭蓋の一部をなすことがあり、これを環椎の同化(Assimilation des Atlas)という。しかし、このような場合でも軸椎は本来の特徴を保持し、環椎の形態をとることはない。軸椎が環椎に、環椎が第3頚椎になるような移行型は、少なくとも現在までのところ報告されていない。

独立した肋骨は第7~第21脊椎で観察されてきた。どの場合も、その前部の肋骨が集まり、所属の各脊椎および胸骨とともに胸郭を形成する。

胸郭の上端には、以下のようなさまざまな形態がみられる:

  1. 胸骨に接続する第1対の肋骨が第7脊椎に所属し、完全に独立して胸骨に達している。この状態は、現在までにアムステルダムでL. Bolkによって観察された1例のみである。
  2. 第7脊椎が1対の肋骨を有するが、これは胸骨に達しない。胸骨に達する第1対の肋骨は第8脊椎に属している。