液細管とは、結合質内のすべてのリンパ道を指す。リンパはここを通過するが、その経路は内皮細胞に覆われていないか、極めて不完全にしか覆われていない。つまり、これは結合組織内の内皮のない小さな隙間であり、これらの隙間が互いにつながって広範な系統を形成している。さらに、前述の内皮または上皮で覆われた様々なリンパ腔と開放性のつながりを持ち、このリンパ腔から人工的に注入することも可能である。

ウサギの横隔膜の液細管について、数多くの実験が行われてきた。この場合、液細管は不規則な形の平坦な隙間で、突起を持っており、これによって同様の隙間と相互につながっている。また、毛細リンパ管や細いリンパ管の幹もこれとつながっている。

なお、この液細管は結合組織の一次束に包まれており、つまり常に内皮性の鞘に似たもので囲まれているため、完全に壁のない(すなわち特別な壁を持たない)ものとは言えない(RK706(液腔))。