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目次(VI. 感覚器)

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(図651(左眼瞼裂(開眼時))図657(結膜半月ヒダと涙丘の水平断面) )

半月ヒダの根元には、いくつかの例で硝子軟骨の小板が見出されている。これは様々な哺乳動物の第三眼瞼を支える顕著な軟骨板と相同である。また、ヒトの半月ヒダの根元で時折観察される小さなブドウ状の腺は、ハルデル腺(Hardersche Drüse)の痕跡と考えられている。

半月ヒダの根元の軟骨片は、サルでは常に存在するようだ。Giacominiの研究によると、この軟骨片は白人で0.73%、黒人で75%に見られた。日本人では、Adachiによれば20%に存在する。Bartels(Arch. mikr. Anat., 78. Bd., 1911)は、25人の南アフリカ人中12人でこの軟骨片を観察している。