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片山正輝

目次(I.骨格系)

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RK234(左頭頂骨の頭頂面)RK235(左頭頂骨の大脳面)

頭頂骨は外面が凸、内面が凹の四辺形の板をなす。頭蓋冠の大部分を形成し、後頭骨・前頭骨・側頭骨・蝶形骨の間に位置する。上縁矢状縁 Margo sagittalis)、前縁前頭縁 Margo frontalis)、後縁後頭縁 Margo occipitalis)はすべてギザギザしており、特に後頭縁が最も顕著である。前頭縁は上部では前頭骨に覆われるが、下部では逆に頭頂骨が前頭骨の後縁を覆う。下縁鱗状縫合 Margo squamalis)は外面が削られて鋭く、側頭骨の鱗部と接する。4つの角—前頭角 Angulus frontalis、蝶形角 Angulus sphenoideus、後頭角 Angulus occipitalis、乳突角 Angulus mastoideus—のうち、蝶形角が最も鋭く、乳突角が最も鈍い。

頭頂骨の上縁近く、後頭角寄りに頭頂孔 Foramen parietaleがあり、頭頂導出静脈 Emissarium parietaleが通過する。

外面(頭頂面 Facies parietalis)の最突出部を頭頂結節 Tuber parietaleという。その下方に、前後に走る低い弓状の隆起線、側頭線 Linea temporalisがある。さらに上方に、もう1本の隆起線があり、これは側頭線ほど明瞭ではなく、筋膜側頭線 Linea temporalis fascialisと呼ばれる(RK234(左頭頂骨の頭頂面))。これら2本の線で囲まれる帯状部分は特に平滑である。

内面(大脳面 Facies cerebralis)には脳回圧痕や脳隆起がある。また、分岐した動静脈溝 Sulci arteriarum et venarumがあり、これは中硬膜動脈とその伴行静脈の前後枝の経路に相当する。上縁に沿って浅く幅広い矢状溝 Sulcus sagittalisがあり、対側の頭頂骨の同じ溝と合わさって完全な溝となる。後下角(乳突角)には多くの場合浅いくぼみがあり、これは横溝 Sulcus transversusの一部で、後頭骨から側頭骨への移行部に当たる。多くの頭頂骨では上縁近くに多数の小さなくぼみがあり、脳クモ膜の絨毛(脳膜顆粒)が入るため、脳膜顆粒小窩 Foveolae granularesまたはパッキオニ小窩 Pacchionische Grübchenと呼ばれる。

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[図234]左頭頂骨の頭頂面(4/5倍)

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[図235]左頭頂骨の大脳面(4/5倍)