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片山正輝

目次(I.骨格系)

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基本構造と位置

舌骨体の特徴

角部の特徴

特記事項

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RK260(下顎骨とその歯槽)、261(舌骨:前面図)

舌骨はU字形で、舌の底に接して存在し、オトガイと喉頭の間の頚部のくぼみで触知できる。1つの体と2対の角からなり、後者は後方に開いた大きな弓状部を形成している。

中央部の舌骨体Corpus ossis hyoidisは水平に位置する舟形の骨板である。前上方に膨らみ、後下方に凹みがあり、上縁は薄く尖り、下縁は厚い。前面は丸く膨らみ、弓状に横走する隆起線があり、その中央に縦方向の隆起線が見られることがある。発達した舌骨では、これらの隆起線が明瞭な十字形を形成する。

大角Cornua majoraは体より長く細い。体の両側から後方に突出し、先端は小さな丸い頭部で終わる。

小角Cornua minoraは短い円錐形で、体と大角の結合部から後上方に突出している。長期間軟骨性を保ち、かなりの年齢まで可動性の結合を維持する。小角は茎突舌骨靱帯Lig. stylohyoideumの付着部となり、この靱帯内を上方に伸びることがあり、稀に茎状突起まで達することもある。