https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
図189(喉頭の骨組みと舌骨:前面)、190(喉頭の骨組みと舌骨:後面)
図191(**男性の喉頭筋と靱帯、気管上部および舌骨:**左前方からの図)、192(**男性の喉頭筋と靱帯、気管上部および舌骨:**後方からの図)
図193(男性の喉頭、気管上部、舌骨、およびこれらに付着する筋肉と靭帯の図。甲状軟骨の左板とそれに付着する靭帯の大部分は除去されている。左側面からの図)
舌骨甲状膜は、弾性線維を含む固い結合組織からなる幅広い靱帯である。甲状軟骨の上縁全体から起こり、上方に伸びて舌骨の傾斜した下面の後上縁に達している。
舌骨と甲状軟骨の間には、通常胸骨舌筋嚢Bursa m. sternohyoideiという滑液包が存在する。舌骨甲状膜は左右とも上喉頭神経と上喉頭動脈によって貫かれている。
舌骨甲状膜の中央部は特に厚く丈夫で、この部分は中舌骨甲状靱帯Lig. hyothyreoideum mediumとも呼ばれる(図189(喉頭の骨組みと舌骨:前面)、190(喉頭の骨組みと舌骨:後面))。中央部の両側は薄く疎な構造となっている。最も外側の縁に沿って、甲状軟骨の上角と舌骨の大角の円みを帯びた端の間に、黄色味を帯びた外側舌骨甲状靱帯Lig. hyothyreoideum lateraleが走っている。この靱帯はしばしばやや長めの軟骨片を包んでおり、これを麦粒軟骨Cartilago triticeaという。この軟骨は時として石灰化することがある(図189(喉頭の骨組みと舌骨:前面)、190(喉頭の骨組みと舌骨:後面)、図193(男性の喉頭、気管上部、舌骨、およびこれらに付着する筋肉と靭帯の図。甲状軟骨の左板とそれに付着する靭帯の大部分は除去されている。左側面からの図))。