動脈から分岐する枝は、本幹から最終分枝に至る前に分かれる側枝と、終枝(または終末枝)に分類される。
側副血管(Vasa collateralia, Kollateralen)とは、一般に本幹と同じ方向に走る側枝を指す。これらの側副血管間の吻合が側副路循環を形成し、正常な生理機能だけでなく病理学的にも重要な役割を果たす。主幹または大きな枝が閉塞して血流が遮断された場合、側副血管の吻合が閉塞部位より末梢の体部分への血液供給を担う。この過程で、吻合した枝は拡張し、側副血行路が確立される(RK603(閉塞静脈)、604(動脈幹結紮後の側副循環形成の模式図) )。