動脈路は原則として可能な限り短くなっている。つまり、動脈は通常、器官に至る最短経路を辿る。しかし、この原則には様々な制約がある。また、多くの器官は発生後に位置を変え、それに伴って動脈も移動する。そのため、多くの動脈は器官に到達するために屈曲、蛇行、螺旋状の走行を示す。大動脈や肺動脈の本幹でさえ弓状の経路を取る。大動脈は矢状面で脊柱の彎曲に沿って湾曲し、さらに各所で屈曲している(上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈の右凸彎曲)。