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肝臓の付着部は結合組織によって横隔膜の下面に固く接着している。さらに、肝臓を横隔膜および前腹壁に固定するものとして、腹膜のひだがある。これには肝鎌状間膜、右外側三角間膜および左三角間膜(Mesohepaticum ventrale laterale dextrum, laterale sinistrum)、そして下大静脈(V. cava caudalis)が含まれる。胃および十二指腸と肝臓との間は小網(Omentum minus)によって結合されている。
また、肝臓の凸面は横隔膜のくぼみにはまり込んだ大きな関節頭のような形状をしており、気圧がその位置の固定に一役買っている。間接的には、肺の弾性引力(elastischer Zug)が肝臓およびその他の近接する腹部内臓を支える働きをしている。Pfuhl(Z. Anat. Entw., 89. Bd., 1929)によると、呼気時における肺の弾性引力は2.1kgと算出されている。