動脈は通常、大・中・小に分類されるが、この区分は単に太さだけでなく、壁の構造にも関連している。
数値による詳細な分類も重要であり、H. Vierordtの「Daten und Tabellen」(Jena, 1905)に詳しい報告がある。動脈は分枝点間でその管腔の太さを維持し、各枝は本幹より断面積が小さいものの、分枝を繰り返すごとに枝の断面積の総和は増加していく。
毛細血管系の管腔の総断面積は、大動脈幹の断面積を大きく上回る。この関係は、湖に流れ込む河川の様相に酷似している。