RK385(腰部脊柱とその靱帯:左側面図)、386(項中隔:左側面図)
椎間円板は第2頚椎から仙骨まで、隣接する2つの椎体を結合する構造で、以下の3つの主要部分から構成されている:
これらの各部分は明確に区分されているわけではなく、自然に移行している。
仙骨も当初は他の脊椎間と同様の椎間円板を有するが、仙椎の骨結合が下部から上部へと進行するにつれ、椎間円板は完全に退化する。仙骨と尾骨の間、および骨結合していない個々の仙椎間にも椎間円板が存在するが、そこには髄核がない。仙骨と第1尾椎間の結合は仙尾結合(Symphysis sacrococcygica)と呼ばれる。頚椎の椎体外側には椎体間関節(Zwischenwirbelkörpergelenke, Luschka)という小関節がある。
形状と大きさ:椎間円板は椎体の形状に一致し、頚部と腰部ではソラマメ型、胸部ではハート型を呈する。頚部と腰部では前方が後方より厚く、特に腰椎と仙骨間で顕著である。椎間円板の厚さは胸部脊柱中央で最も薄く、腰部で最も厚い。全椎間円板の厚さを合わせると、可動脊柱全長の1/4以上を占める。
結合様式と機能:椎間円板による椎体間の結合は軟骨結合の一種である。椎間円板は各椎体を強固に結合しつつ、十分な運動性を許容し、クッションとしても機能する。
[図381] 椎間円板の横断面(等倍)