https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
交感神経系の頭部に属する(副交感性の)神経節としては、その構造および発生から次のものが挙げられる:耳神経節Ganglion oticum、翼口蓋神経節Ganglion pterygopalatinum、毛様体神経節Ganglion ciliare、顎下神経節Ganglion submandibulare、舌下神経節Ganglion sublinguale。
交感神経系の頭部の詳細な構造は以下の通りである:
上頚神経節と舌下神経・迷走神経・舌咽神経との結合については既に述べた(551、552頁)。上頚神経節は2本の上方への枝kraniale Ästeを出し、その1本は太く、もう1本は比較的細い。細い方は頚静脈神経N. jugularisで、頚静脈孔の神経部に向かう。ここで2本の小枝に分かれ、1本は迷走神経の頚静脈神経節に、もう1本は舌咽神経の外神経節に達する。
上頚神経節から上方に出る太い方の枝は内頚動脈神経N. caroticus internusである。これは内頚動脈に伴って頚動脈管の中に入り、そこで内頚動脈を取り巻く内頚動脈神経叢Plexus caroticus internusを形成する。この神経叢は多くの脳神経と結合しており、以下のような接続がある:
[図573] 交感神経系の頭部(右側)
III、V、VII、IX、XIIは脳神経の番号を示す。
1 上頚神経節;2 下方の節間枝;3 上心臓神経;4および5 第2から第4までの頚神経との結合枝;6 第1頚神経および舌下神経と上頚神経節とを結合する枝;7 迷走神経(節状神経節)との結合;8 舌下神経との結合;9 頚静脈神経,それが舌咽神経(IX)および迷走神経(X)と結合することを示す;10内頚動脈神経;11頚鼓神経;12 鼓室枝;13 頚鼓神経;14 耳管枝;15 小浅錐体神経;16大浅錐体神経;17 膝神経節;18 翼突管神経;19 耳神経節;20 翼口蓋神経節;21 毛様体神経節;22 毛様体神経;23毛様体神経節の長根;24 毛様体神経節の交感根;25 3つの眼筋神経と三叉神経の第1枝(眼神経)とにいたる交感神経の小枝;26 眼動脈への交感神経の小枝;27下垂体と硬膜へいたる枝;28半月神経節への枝;29上喉頭神経への枝;30外頚動脈神経叢への枝;31咽頭枝;32および34 内頚動脈;33 眼動脈.