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図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面)
松果体は西洋松の実形の不対構造で、視床域後端にあり、視床より後方に突出し、四丘板上まで延びる。長さ12mm、幅8mm、厚さ4mmで、尖端は後方、底は前方を向く。内部にしばしば第三脳室の突出部(松果陥凹 Recessus pinealis)が入り込む(図410(脳の正中断面の一部を拡大したもの) )。左右の柄(手網 Habenula)が視床に達し、髄条に続く。両側の手網は松果交連(Commissura pinealis)または手網交連(Commissura habenularum)でつながる。
手網と視床の接合部に手網三角(Trigonum habenulae)があり、手網核(Nucleus habenulae)という灰白質が存在する(図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面) 、図421(菱形窩の表面像) 、図422(脳幹、四丘体付近、菱形窩) 、図428(中脳、間脳および尾状核の上方からの図) 、図436(脳、水平断面II) )。
第三脳室脈絡組織は手網の自由縁ではなく、松果体の上面で停止する。これにより第三脳室の第2の突出部、松果上陥凹(Recessus suprapinealis)が形成される。
松果体自体および第三脳室脈絡組織内には、多くの場合、黄色の砂状小体(脳砂 Acervulus, Hirnsand)が見られ、これはリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、および特定の有機物質から構成される(図429(脳砂) 、図447(松果体の横断面) )。
[図428]中脳、間脳および尾状核の上方からの図(実物大)
[図429]脳砂:松果体から分離したもの