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片山正輝

目次(V. 神経系)

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Tonkoffによると、神経栄養動脈(Arteria nutricia nervorum)と神経伴行動脈(Arteria comes nervorum)を区別する必要がある。後者は皮膚動脈と筋肉動脈の間を吻合させるもので、側副路形成の際に重要な役割を果たす。

第1頚神経節は栄養枝(Ramus nutriens)を椎骨動脈から直接受け取る。すべての脊髄神経節は2つ以上の源から動脈を受け取る。最も重要な源は体分節性動脈の脊髄枝(Ramus spinalis)から出る中央の小枝(Ramulus medius)で、これは脊髄根動脈(A. radicalis medullae spinalis)に続いている。Tonkoffはすべての太い神経幹についても詳細な報告を行っている(Internat. Monatsschrift f. Anat. und Phys., 15. Bd., 1898)。

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[図566]生後10日のラットの脊髄神経節1個の横断

クローム銀染色(カハール法)で処理。この図は、複数の標本から観察された細胞周囲の代表的な分枝パターンを統合して描かれている。

F, G, H:細胞周囲の神経線維籠(Nervenfaserkörbe);P, J:神経節内で分岐する線維;A:前根;B:交感神経根(交通枝);C:脊髄神経の前枝;D:脊髄神経の後枝;E:脊髄神経節の細胞。